平成21年
問3
マイケルハマーの提唱するリエンジニアリングの特徴はどれか。
あ | 業務の非効率な部分を組織構造の視点から見直し,業務効率の向上と社員の意識改革を図る。 |
い | 顧客の満足度を高めることを主眼とし,最新の情報技術を用いて業務プロセスと組織を根本的に改革する。 |
う | 最新の情報技術を用いて業務システムを開発することによって,組織をスリム化し,企業の競争力強化を図る。 |
え | ボトムアップ方式で業務システムと組織の改革を図ることであり,社員全員参加型の生産性向上施策である。 |
回答 い 顧客の満足度を高めることを主眼とし,最新の情報技術を用いて業務プロセスと組織を根本的に改革する。
問1
共通フレーム2007によれば,企画プロセスのアクティビティはどれか。
あ | RFP(提案依頼書)を発行して,ベンダから提案書を受ける。 |
い | 開発プロセスの実行計画を作成する。 |
う | システム化計画及びプロジェクト計画を作成し,承認を受ける。 |
え | 投資効果及び業務効果の評価を行う。 |
正解 う システム化計画及びプロジェクト計画を作成し,承認を受ける。
問23
製造工程で部品の寸法を測定し,x管理図で品質を管理している。 (1)~(4)の社内標準によって,管理図中の点を異常と判定する場合,図に示したx管理図で異常と判断すべき点は何個あるか。 ここで,管理限界線知覚とは,中心線から管理限界線までの距離の2/3(図中の点線)以上離れた場所をいう。
〔社内標準〕異常と判定する基準
(1) 管理限界線の外側又は線上に現れる点
(2) 連続する3点中の2点以上が管理限界線近くに現れる場合の,管理限界線近くの点
(3) 6個以上の点が,連続して中心線の上側又は下側に現れる場合の6点目以降の点
(4) 3個以上の点が,連続して上昇又は下降する場合の,3点目以降の点

あ | 2 | い | 3 |
う | 4 | え | 5 |
正解 う 4
問24
EVA(経済付加価値)の算出方法を説明したものはどれか。
あ | 効果の現在価値と投資額の差がゼロになる資本コストを求める。 |
い | 投資額に対してどれだけ利益を生み出しているかを求める。 |
う | 投資額を回収するのに必要な期間(年数)を求める。 |
え | 利益から資本費用(投資額×資本コスト)を引いて金額を求める。 |
正解 え 利益から資本費用(投資額×資本コスト)を引いて金額を求める。
問25
パブリックドメインソフトウェアとするための条件はどれか。
あ | オリジナルのライセンスと同じ条件を適用する。 |
い | 公的機関に対して,ソースコードを公開する。 |
う | 著作権を放棄する,又は放棄の宣言をする。 |
え | 著作権を保留したまま,自由な配布を認める。 |
正解 う 著作権を放棄する,又は放棄の宣言をする。
平成24年
問2
“システム管理基準”によれば,情報戦略の全体最適化計画策定において,実施すべきことはどれか。
あ 開発,運用及び保守の費用の算出基礎を明確にする。
い 個別開発計画の優先順位及び順位付けのルールを明確にする。
う 情報システム部門及びユーザ部門の役割分担を明確にする。
え ユーザニーズ調査の対象,範囲及び方法を明確にする。
正解 い 個別開発計画の優先順位及び順位付けのルールを明確にする。
問4
システム化計画の立案において実施する作業で,その作業の結果を基に,後続の作業でシステム化を整理し,情報と処理の流れを明確にするものはどれか。
あ | 機能要件の定義 |
い | 業務運用手順の文書化 |
う | 業務モデルの作成 |
え | システム方式の設計 |
正解 う 業務モデルの作成
問10
事業戦略のうち,収穫戦略に該当するものはどれか。
あ | 売上高をできるだけ維持しながら,製品や事業にかけるコストを徐々に引き下げていくことによって,短期的なキャッシュフローの増大を図る。 |
い | 事業を分社化し,その会社を売却することによって投下資金の回収を図る。 |
う | 新規事業に進出することによって企業を成長させ,利益の増大を図る。 |
え | 低価格戦略と積極的なプロモーションによって,新製品のマーケットシェアの増大を図る。 |
正解 あ 売上高をできるだけ維持しながら,製品や事業にかけるコストを徐々に引き下げていくことによって,短期的なキャッシュフローの増大を図る。
問14
表のような顧客の収益状況が見込まれるとき,3年間の顧客生涯価値(LTV)は何百万円か。ここで,割引率は10%とし,計算は百万円未満を切り捨てるものとする。

あ | 65 | い | 67 |
う | 70 | え | 73 |
正解 い 67
問16
コールセンタシステムにおけるIVRを説明したものはどれか。
あ | 企業ビル内などに設置して,外線電話と内線電話,内線電話同士を交換する装置 |
い | 顧客からの電話に自動応答し,顧客自身の操作によって情報の選択や配信,合成音声による応答などを行う仕組み |
う | コンピュータを電話を融合し,顧客データベースとPBXを連動させて,発呼や着呼と同時に必要な顧客情報をオペレータの画面上に表示するシステム |
え | 着信した電話を,あらかじめ決められたルールに従って,複数のオペエレータのうちの1人だけに接続する仕組み |
正解 い 顧客からの電話に自動応答し,顧客自身の操作によって情報の選択や配信,合成音声による応答などを行う仕組み IVR とは Interactive Voice Response 自動音声応答
問18
アパレル業界におけるSPAの説明はどれか。
あ | 過剰在庫,返品,特殊サイズ,傷などによって正規の価格では売れない商品を低価格で販売する。 |
い | 顧客のニーズに対応したカスタマイズを実現するために,顧客の注文を受けてから最終製品の生産を行う。 |
う | 商品企画から生産,販売までを行う製造小売業であり,自社のブランド商品を消費者に直接提供する。 |
え | 特定の商品分野に絞り込み,豊富な品揃えとローコストオペレーションによって,徹底した低価格訴求を行う。 |
正解 う 商品企画から生産,販売までを行う製造小売業であり,自社のブランド商品を消費者に直接提供する。 ユニクロなど。
問22
合格となるべきロットが,抜取検査で誤って不合格となる確率のことを何というか。
あ | 合格品質水準 |
い | 消費者危険 |
う | 生産者危険 |
え | 有意水準 |
正解 う 生産者危険
問23
投資評価方法の説明のうち,IRR(Internal Rate of Return)法はどれか。
あ | “将来期待されるキャッシュインフローの現在価値の総額 – 初期投資額”を算出し,評価する。 |
い | “投資された資本 = 将来期待される各期のキャッシュインフローの累計”になるまでの期間を算出し,評価する。 |
う | “投資案のキャッシュアウトフローの現在価値の総額 = 将来に期待されるキャッシュインフローの現在価値の総額”になるような割引率を算出し,評価する。 |
え | “投資案の効果が及ぶ最終年までの平均年間純利益÷投資総額”で利回りを算出し,評価する。 |
正解 う “投資案のキャッシュアウトフローの現在価値の総額 = 将来に期待されるキャッシュインフローの現在価値の総額”になるような割引率を算出し,評価する。
平成22年
問4
共通フレーム2007によれば,企画プロセスのシステム化計画の立案において定義するものはどれか。
あ | 業務上実現すべき要件 |
い | システムの機能要件及び非機能要件 |
う | 対象業務のシステム課題 |
え | 利害関係者のニーズの識別と制約事項 |
正解 う 対象業務のシステム課題
問23
ある外注部品が不良品である確率は0.1であり,受入れ後の費用は,良品には掛からないが,不良品には1個につき2,000円掛かる。そこで,検査機を導入して全部品を受入検査することにした。部品1個の検査費が40円,検査機が不良品を不良品と判定する確率が0.9とするとき,この受入検査で,部品1個当たりの費用は何円減ると期待できるか。ここで,検査機は良品をすべて良品と判定するものとする。また,検査機で不良品と判定されたものは受け入れない(2,000円は掛からない)。
あ | 140 | い | 144 |
う | 176 | え | 180 |
正解 い 144
平成25年
問2 TCOの策定にあたって適切なものはどれか
あ | エンドユーザコンピューティングにおけるユーザ部門の運用コストを考慮する必要はない。 |
い | システム監査における監査対象データの収集コストや管理コストを考慮する必要はない。 |
う | システム障害の発生などによって仕入先企業が被るおそれのある,将来的な損失額も考慮する必要がある。 |
え | ユーザ部門におけるシステム利用に起因する,埋没原価などの見えないコストも考慮する必要がある。 |
正解 え ユーザ部門におけるシステム利用に起因する,埋没原価などの見えないコストも考慮する必要がある。
問4
BABOKでは,要求をビジネス要求,ステークホルダ要求,ソリューション要求及び移行要求の4種類に分類している。 ソリューション要求の説明はどれか。
あ | 経営戦略や情報化戦略などから求められる要求であり,エンタープライズアナリシス活動で定義している。 |
い | 新システムへのデータ変換や要員教育などに関する要求であり,ソリューションのアセスメントと妥当性確認の活動で定義している。 |
う | 組織・業務・システムが実現すべき機能要求と非機能要求であり,要求アナリシスの活動で定義している。 |
え | 利用部門や運用部門などから個別に発せられるニーズであり,要求アナリシスの活動で定義している。 |
正解 う 組織・業務・システムが実現すべき機能要求と非機能要求であり,要求アナリシスの活動で定義している。
問11
観測データを類似性によって集団や群に分類し,その特徴となる要因を分析する手法はどれか。
あ | クラスタ分析法 |
い | 指数平滑法 |
う | デルファイ法 |
え | モンテカルロ法 |
正解 あ クラスタ分析法
問22
アクションラーニングを説明したものはどれか。
あ | ある企業や業界で起こった事例を基にして,問題解決や意思決定について議論する。 |
い | 自社が直面する経営課題に対して参加者が自ら施策を立案し,問題解決に向けた取組みを実践していく学習方法 |
う | シミュレーション機能を使用して,販売,製造,人事,財務における意思決定を模擬体験する学習方法 |
え | 特定の状況設定の下で,様々な立場の役割を演じて,それぞれの問題点や解決方法を考える学習方法 |
正解 い 自社が直面する経営課題に対して参加者が自ら施策を立案し,問題解決に向けた取組みを実践していく学習方法
問24
連結貸借対照表作成に関する相殺消去について,適切なものはどれか。
あ | 持分法適用会社相互間の債券と債務は,相殺消去しなければならない。 |
い | 持分法適用会社に対する投資は,当該会社の資産と相殺消去しなければならない。 |
う | 連結会社相互間の債券と債務は,相殺消去しなければならない。 |
え | 連結会社相互間の売買取引に基づく棚卸資産の期末残高は,売上と相殺消去しなければならない。 |
正解 う 連結会社相互間の債券と債務は,相殺消去しなければならない。
平成26年
問2
IDEALによるプロセス改善の取組みにおいて,図のbに当てはまる説明はどれか。

ア | 解決策を作り,その先行評価・試行・展開を行う。 |
イ | 改善活動の優先順位を設定し,具体的な改善計画を作成する。 |
ウ | 活動を分析してその妥当性を確認し,次のサイクルを準備を行う。 |
エ | 業務の現状を調査して可視化して,改善ポイントを明らかにする。 |
正解 イ 改善活動の優先順位を設定し,具体的な改善計画を作成する。
問11
マーケティング調査におけるエスノグラフィーの活用事例はどれか。
ア | 業界紙や業界新聞,調査会社の売れ筋ランキングなどから消費者の動向を探る。 |
イ | 広告の一部に資料請求の項目を入れておき,それを照会してきた人数を調べる。 |
ウ | 消費行動の現場で観察やインタビューを行い,気付かなかった需要を発掘する。 |
エ | 同等の条件下で複数パターンの見出しを広告として表示し,反応の違いを測る。 |
正解 ウ 消費行動の現場で観察やインタビューを行い,気付かなかった需要を発掘する。