システム戦略
事業継続ガイドライン 企業の自主的な事業継続の取組みを促し,事業継続計画を 策定できるようにすることを目的としたガイドラインです
IT経営力指標 IT の活用度合いを測定する指標です。IT 活用による新ビジ ネスモデルの創出力,IT 基盤の構築度合いなど七つの機能軸 を四つのステージで評価します
BCP(Business Continuity Plan;事業継続計画) 大災害など,予期しない事象が発生した場合に,限られた経 営資源で必要低限の事業活動を継続できるようにしたり, 目標復旧時間以内に事業活動を再開できるようにしたりする ための計画です
IT投資マネジメントガイドライン IT 投資全体のマネジメントのプロセスについての解説で す。IT 投資マネジメントは,戦略マネジメントと個別プロジ ェクトマネジメントの 2 階層で構成されています
TCO(Total Cost of Ownership) コンピュータシステムの導入から運用まで,コンピュータ システムのライフサイクル全体にかかる費用の総額です
EA(Enterprise Architecture; エンタープライズアーキテクチャ) 組織のミッション,ビジネスプロセス,情報,アプリケーシ ョン,テクノロジを含む,業務とシステム全体の設計図です。 組織全体の適化を目指しています
EA — 政策・業務体系 政策・業務の内容,実施主体,業務フローなどについて,実 現すべき姿を体系的に示したものです
EA — データ体系 業務及びシステムにおいて利用されるデータの内容,デー タ間の関連性を体系的に示したものです
EA — 適用処理体系 業務処理に適な情報システムの形態を体系的に示したも のです
EA — 技術体系 システム構築する際に利用する様々な要素技術を体系的に 示したものです
EA — 参照モデル 体系の構成物を作成する際に使用する,ひな型,標準的な辞 書,用語集などをまとめたものです
SFA(Sales Force Automation) 営業力強化のために,情報システムを活用し営業活動を効 率化することです。顧客情報,コンタクト履歴などを営業部 門内で共有します
BPR(Business Process Re-engineering) 顧客満足度の向上を目的として,業務の Q(品質),C(コ スト),D(納期)の劇的な改善など,ビジネスプロセスを抜 本的にデザインし直すことです
BPO(Business Process Outsourcing) 業務プロセスを外部に委託することです。BPO によって経 営資源をコアビジネスに集中できます
IDEAL 組織的改善のリファレンスモデルです。改善活動は,開始 (Initiating),診断(Diagnosing),確立(Establishing),行 動(Acting),学習(Learning)の五つのフェーズで構成され ています
SaaS(Software as a Service) 顧客が必要な機能を選択して利用できるようにソフトウェ アを提供するサービス形態です
BI(Business Intelligence) 企業がもつ膨大なデータを,分類・加工・分析して,経営者 の意思決定に活用する仕組みや手法です
決定木分析 決定木と呼ばれるモデルを使って,観察結果や測定結果な どの原因(説明変数)が,分析の対象となっている結果(目的 変数)にどのような影響を及ぼしているかを分析する手法で す
システム企画
IRR(Internal Rate of Return;内部収益率) 正味現在価値と投資額が等しくなるときの割引率です。IRR が資本コスト(支払利息などの資金調達に伴うコスト)より 大きければ有利な投資になります
IRR法 プロジェクト投資の意思決定方法です。IRR を計算し,IRR がハードルレートより大きければ投資を実行し,ハードルレ ートより小さければ投資を見送ります
NPV(Net Present Value;正味現在価値) 今後得られるキャッシュインの現在価値の総和から,今後 支払うキャッシュアウトの現在価値の総和を引いた値です
NPV法 プロジェクト投資の意思決定方法です。NPV がプラスであ れば投資対象になります
PBP(Pay Back Period) 投資金額が回収される期間です
PBP法 プロジェクト投資の意思決定方法です。PBP が短いほど投 資効果が高いと判断します
DCF(Discounted Cash Flow) 将来のフリーキャッシュフローを,現在の価値に換算した キャッシュフローです
BABOK(Business Analysis Body Of Knowledge) ビジネスアナリシスのための知識体系です。引き出しとコ ラボレーション,戦略アナリシス,要求アナリシスとデザイ ン定義など六つの知識エリアと基礎コンピテンシがあります
BABOK — ビジネス要求 組織としてのビジネス目標,ビジネスニーズです
BABOK — ステークホルダ要求 利用部門などのステークホルダが個別にもつニーズです
BABOK — ソリューション要求 ビジネス要求とステークホルダ要求を実現するために必要 となる,業務やシステムについての要求です
BABOK — 移行要求 移行を円滑に進めるためにソリューションが満たすべき条 件です
構造化インタビュー 事前に作成されたアンケート項目をもとに質問をして,回 答を記録していくインタビュー技法です。インタビュアの技 量に左右されないインタビューが行えます
RFI(Request For Information;情報提供依頼書) 情報システムの発注先候補となるベンダ企業に情報提供を 依頼する書類です
RFP(Request For Proposal;提案依頼書) 調達対象システム,調達条件などを記載した書類です。提案 依頼先のベンダ企業に提出します
RFQ(Request For Quotation;見積依頼書) 情報システムの調達先に価格やその内訳などを記した見積 を依頼する書類です
Time & Material契約 Time(時間)や Material(資材)の単価を事前に定めてお き,発生した作業量に応じて価格を決定する契約です。購入 者のコスト超過リスクは,定額契約と実費償還契約の中間に なります
定額契約 価格を定額にする契約です。定額であるため,購入者のコス ト超過のリスクは小さくなります
実費償還契約 発生したコストに納入者の利益を加えて価格を決定する契 約です。購入者は発生したコストの全額を負担するため,購 入者のコスト超過のリスクは大となります
グリーン購入法 製品やサービスを購入する際に,環境への負荷ができ るだけ少ないものを選んで購入することを推進し,環境 負荷の少ない持続可能な社会を構築することを目的と した法律です
グリーン購入法 — 環境物品等 環境負荷の低減に資する原材料,部品,製品及び役務などの ことです
経営戦略マネジメント
コアコンピタンス 自社の強みであり,他社との差別化の源泉となる経営資源 です
TOB(Take Over Bit) 企業買収や自社株購入などの目的で,株式を公開買付けす ることです。買付け価格,買付け期間,買付け株数を,新聞な どで告知し,不特定多数の株主から株式を取得します
LBO(Leveraged Buy-Out) 買収先企業の資産などを担保に,資金を調達するなど,限ら れた資金で企業を買収する手法です
カーブアウト(Carve out) 企業が戦略的に事業の一部,埋もれた技術,埋もれた人材な どを切り出し,第三者の投資や経営参画を受け入れて,ベン チャー企業を設立することです
MBO(Management Buy-Out) 子会社の経営陣などが,株主から株を譲り受けたり,自社の 株式を買い取ったりして独立する手法です
ハンズオン ベンチャーキャピタルが,対象会社に投資し,役員を送り込 んで経営することです
垂直統合型M&A 同業種の中で業態の異なる企業間で行われる M&A です。 事業の上流から下流までを統合することを目的としています
水平統合型M&A 同業種・同業態の中で行われる M&A です。本業の規模の拡 大,マーケットの拡大などを目的としています
PPM(Product Portfolio Management; プロダクトポートフォリオマネジメント) 市場成長率と市場占有率を 2 軸にとり,自社の事業や製品 をマッピングすることによって,事業や製品のポジションを 分析します
PPM — 花形 市場成長率,市場占有率がともに高い象限に位置づく事業 や製品です。市場占有率は高いが,市場成長率も高いため,競 合他社の参入に対抗するための投資が必要になります
PPM — 金のなる木 市場成長率が低く,市場占有率が高い象限に位置づく事業 や製品です。市場成長率が低いため競合他社が参入しにくく, 豊富なキャッシュフローが得られます
PPM — 問題児 市場成長率が高く,市場占有率が低い象限に位置づく事業 や製品です
PPM — 負け犬 市場成長率,市場占有率がともに低い象限に位置づく事業 や製品です。今後の成長が期待できないため,撤収すること を検討します
ファイブフォース 企業の経営に影響を与える五つの要因(新規参入の脅威,代 替製品の脅威,バイヤの交渉力,サプライヤの交渉力,競合業 者間の敵対関係)から外部環境を分析します
ブルーオーシャン戦略 競争相手が不在の無限に広がる可能性を秘めた新たな市場 である「ブルーオーシャン(青い海)」において,利益率の高 い商品やサービスを提供し,利益の大化をねらう戦略です
SWOT分析 経営環境を外部環境と内部環境から分析する方法です。 SWOT 分析では,外部環境を機会と脅威に,内部環境を強み と弱みに分類します
バリューチェーン 企業の内部環境を分析するフレームワークです
バリューチェーン — 五つの主活動 事業を直接担う「購買物流」,「製造」,「出荷物流」,「マーケ ティングと販売」,「サービス」の活動です
バリューチェーン — 四つの支援活動 主活動を支援する「調達活動」,「技術開発」 ,「人的資源管 理」,「全般管理」の四つの活動です
アンゾフの成長マトリックス 市場と製品の二軸をとり,それぞれを新規,既存に分けた四 つの象限に分けたマトリクスです。企業の事業ドメインを位 置付けます
アンゾフの成長マトリックス — 市場浸透戦略 既存の製品を既存の市場に浸透させる戦略です。競合他社 からマーケットシェアを奪う必要があります
アンゾフの成長マトリックス — 製品開発戦略 新しい製品を開発し,既存の市場に展開する戦略です
アンゾフの成長マトリックス — 市場開拓戦略 既存の製品を新しい市場に展開する戦略です
アンゾフの成長マトリックス — 多角化戦略 新しい製品を開発し,新しい市場に展開する戦略です
コストリーダーシップ戦略 スケールメリットなどによってコスト低減を目指し,より 安い価格を競争の源泉として市場開拓を図る戦略です
差別化戦略 顧客にとって価値のある性質をもつ製品を武器として,競 争相手との違いを強調して市場開拓を図る戦略です
ニッチ戦略 他社にまねのできない自社がもつ強みを生かし,特定顧客 や特定製品に資源を集中することによって,顧客を獲得する 戦略です
PEST分析 Politics(政治),Economics(経済),Society(社会),Technology(技術)の四つの側面から事業環境を分析します
RFM分析 顧客の購買行動を,終購買日(Recency),購買頻度 (Frequency),累計購買金額(Monetary)の 3 つの指標 から分析します
マーケットバスケット分析 どのような商品の組合せが一緒に購入されることが多いか という観点で分析します。一緒に購入される可能性の高い商 品は並べて陳列するなど,店舗運営に利用されています
セグメンテーション 限られた資源を効率的にマーケットに投下するため,不特 定多数の消費者を,同じニーズや同じ特性をもつと考えられ る集団に細分化することです
セグメンテーション変数 細分化するときに使用する切り口です
セグメンテーション変数 — 地理的変数 居住地域,気候,顧客の行動範囲,都市化の状況などによっ て分類します
セグメンテーション変数 — 人口統計的変数 年齢,性別,職業,世帯規模,所得などによって分類します
セグメンテーション変数 — 心理的変数 消費者のライフスタイルや性格などによって分類します
セグメンテーション変数 — 行動的変数 過去の購買状況や使用頻度によって分類します
エスノグラフィー 購買履歴,来店頻度,年齢,住所などの情報の定量的 な分析からは得られにくいような,定性的な消費者の行 動を調べる手法です。エスノグラフィーでは,消費者の 日常に密着した行動の観察,綿密なインタビューなどを 行います
マーケティング要素の4P 企業視点の四つのマーケティング要素(Product, Promotion,Price,Place)です
マーケティング要素の4C 顧客視点の四つのマーケティング要素(Customer Value, Communication,Customer Cost,Convenience)です
クロスセリング 顧客が購入を希望する商品に加え,関連する別の商品や組 み合わせると使い勝手が向上する商品などを奨めて,顧客が 購入を希望する商品以外の商品も一緒に販売し,売り上げ拡 大を図る販売促進策です
アップセリング 顧客が購入を希望する商品に対して,より高機能や高性能 な商品を推奨し,売り上げ拡大を図る販売促進策です
LTV(Life Time Value;顧客生涯価値)
1 人の顧客が生涯にわたって企業に支払う金額から,当該顧 客を獲得及び維持するための費用を減額した,顧客 1 人当た りの利益です
FSP(Frequent Shoppers Program) 顧客ひとり一人の購買データなどを基に,顧客の来店頻度, 商品の購入金額や累計の購入金額によって顧客をセグメント 化し,セグメント別にサービスや特典を変える手法です。優 良顧客の囲い込みに使用されます
収穫戦略 売上高を維持しながら,製品や事業にかけるコストを徐々 に引き下げていき,短期的なキャッシュフローの増大を図る 戦略です
計画的陳腐化 顧客に既存の製品を古く感じさせることによって市場の拡 大を図る製品戦略です
ブランドエクイティ ブランドが,企業にとって流通性をもった資産であるとい う概念です
ラインエクステンション 既に市場で認知されている製品のブランド・ラインに別の 製品を追加するブランド戦略です
マスカスタマイゼーション 顧客の個別の要望に対応しつつ,大量生産のメリットを生 かして低コストで製品を提供する考え方で,多品種多量生産 を実現します
キャズム理論 利用者の行動様式に変化を強いるハイテク製品において, 五つの採用者区分の間には断絶があるとする理論です。特に アーリーアダプタとアーリーマジョリティの間には,キャズ ムと呼ばれる深く大きな溝が存在すると考えます
スキミング価格戦略 新製品であっても,技術的に高度であったり,品質が優れて いたりする製品に対して,高い価格を設定します。高価格で も購入する顧客をターゲットにして,高い収益を確保する価 格戦略です
ペネトレーション価格戦略 新製品を早期に市場へ浸透させることを目的として,新製 品に低い価格を設定します。価格に敏感な顧客にアピールし, 市場シェアの獲得を狙う価格戦略です
価格弾力性 製品の価格の変化率に対する,需要量の変化率です
ボランタリーチェーン 独立した小売店が同じ目的を持った小売店同士で組織を構 成し,加盟店が仕入れ,物流などを共同化してチェーンオペ レーションを展開する事業形態です
フランチャイズチェーン 加盟店が一定のロイヤリティを本部に支払って,本部の経 営ノウハウ,商標,サービスマークなどを用いて販売活動を 行う事業形態です
アフィリエイトマーケティング Web サイトにバナー広告を掲載し,広告から得られた利益 を広告主と Web サイトのオーナでシェアするマーケティン グ手法です
パーミッションマーケティング 事前に了承を得た顧客に限定して販促活動を行うマーケテ ィング手法です
バイラルマーケティング 「口コミ」を利用して,製品を告知したり,顧客を獲得した りするマーケティング手法です
ワントゥワンマーケティング 個別対応型のマーケティング戦略です。個々の顧客との関 係を管理し,顧客との関係維持を重視します。顧客個人の支出総 額中のシェアを伸ばすアプローチをとります
コーズリレーテッドマーケティング 企業活動によって得られた利益の一部を寄付し,企業イメ ージの向上や社会貢献に対するアピールすることによって, 売上拡大を目指すマーケティング手法です
バランススコアカード 戦略立案・実行評価のフレームワークです。財務の視点,顧 客の視点,業務プロセスの視点,学習と成長の視点という四 つのカテゴリごとに KGI,KPI を設定し,全体のバランスをと りながら改革を推進します
CSF(Critical Success Factor;主要成功要因) 事業環境の変化や技術革新の中で,企業の経営目標を達成 するために大きな影響を与える要因です
SECIモデル 知識は,「文字で表すことの難しい知識」である暗黙知と 「手順書やマニュアルなど,文章や図表などで表すことので きる知識」である形式知に分類できます。SECI モデルでは, 共同化,表出化,連結化,内面化という変換プロセスによって 暗黙知と形式知を相互に変換します
SECIモデル — 共同化 組織内の個人,小グループで暗黙知の共有化や,新たな暗黙 知を創造することです
SECIモデル — 表出化 組織内の個人,小グループが有する暗黙知を形式知として 明示化することです
SECIモデル — 連結化 明示化した形式知を組み合わせ,それを基に新たな知識を 創造することです
SECIモデル — 内面化 新たに創造された知識を組織に広め,新たな暗黙知として 修得することです
ダブルビン方式 商品を半数ずつ二つに分け,一方を販売します。一方 の商品がなくなれば,もう半数の商品を販売し,半数の 商品を発注します。厳密な管理が不要な場合の在庫管理 方式です
SCM(Supply Chain Management) 調達→製造→流通→販売という製品の供給の流れにおい て,関連企業の間で情報を共有し,ビジネスプロセスの全体 適化を図ります
TOC(Theory Of Constraints) 業務の目的の大化を目指す理論です。製品の販売であ れば,スループット(売上高-資材費)の増大を目指しま す
技術戦略マネジメント
技術の S カーブ 技術開発に費やされた時間を横軸,技術の進歩度合いを縦 軸にとり,技術の進歩の様子をグラフに描きます。グラフの 形が S 字型になるため,技術の S カーブと呼ばれています
死の谷 基礎研究と製品開発を橋渡しする研究開発に資金投入がな されなかったなどの理由で,基礎研究が製品化できないこと を死の谷といいます
TRIZ 特許,発明事例などから,共通する考え方と法則性を抽出・ 蓄積した知識ベースを活用して,弁証法的に問題を解決する 方法です
TLO(Technology Licensing Organization) 大学の研究成果を特許化して,企業へ技術移転する法人で す。産と学の「仲介役」の役割を果たします
TLO法 大学などの研究機関がもつ研究成果について,TLO を介し て民間事業者へ効率的に技術移転することを目的とした法律 です
プロダクトライン開発 再利用できるソフトウェア資産を整備し,同じ系列のソフ トウェアを効率的に生産する開発手法です。品質が安定した 資産を再利用できるため,低コストでソフトウェアを開発で きるメリットがあります
ビジネスインダストリ
3PL(Third Party Logistics) 物流業務だけではなく,流通加工,荷主の物流企画なども含 め,企業の物流機能を一括して請け負うアウトソーシングサ ービスです
EMS(Electronics Manufacturing Service) 複数の電子機器メーカから製品の設計,製造を一括して受 託することによって,生産規模を確保し,低コストで製品を 提供するサービスです
ファブレス(Fabless) 外部の企業に生産を 100%委託しているメーカです
ファウンドリ(Foundry) 他社からの委託による生産を専門に手がけるメーカです
エスクローサービス 売買の当事者以外の第三者が決済を仲介して,取引の安全 性を保証するサービスです。インターネットオークションな ど,面識のない相手との取引における,代金の支払いや商品 の受渡しに利用されます
インプレッション保証型広告 掲載が始まってから,所定の回数配信されるまで掲載を続 ける広告です
フリーミアム 基本的な機能を無償で提供し,追加の機能,特典,情報など は有償で提供することによって利益を獲得するビジネスモデ ルです
ロングテール 電子モールでは,膨大な商品を取り扱うことができます。縦 軸に販売数量,横軸に販売数量の多い順に商品を並べたグラ フを描くと,販売数量の少ない商品の部分が右方向へ長く伸 びる曲線が描かれます。その様子が長い尻尾に見えるためロ ングテールと呼ばれています
XBRL(eXtensible Business Reporting Language) 財務情報を記述するための標準化された言語です。XBRLに よって,財務情報の交換や利用が容易になります
ebXML(electronic business XML) 企業間の電子商取引を規定した世界的な技術標準です。イ ンターネット上の Web サービスを共通のインタフェースで 利用できます
EMS(Energy Management System; エネルギー管理システム) 情報技術を用いて,家庭,ビル,工場などのエネルギー使用 を管理して適化するシステムのことです
ティアダウン 競合する製品を入手して,部品単位にまで分解し,部品単位 に分析する活動です。自社製品のコストを見直したり,品質 向上を図ったりすることを目的にしています
企業活動
CSR(Corporate Social Responsibility) 企業は,収益の確保という本来の責任を果たすだけではな く,社会的存在として,市民や地域の要請に応え,社会貢献な どを自主的に行うべきであるという考え方です
グリーンIT 地球環境に配慮した IT 製品や IT 機器を利用することです。 IT を利用して生産の適化を図ることによる環境負荷の低減 も含まれます
コーポレートガバナンス(企業統治) 経営における意思決定が,企業にとって有効となるように 管理する仕組みです。経営者の暴走行為や,組織全体での不 正行為などを防ぎます
IR(Investor Relations) 投資家に対する企業の広報活動です。経営判断の根拠など を,明確に伝えることができます
SRI(Socially Responsible Investment) 企業の財務価値に加え,企業の環境や社会への取組みも評 価して,企業に投資するという考え方です
コンピテンシ 職務や役割において,優れた行動をしたり,高い業績を上げ たりしている人物に共通してみられる行動特性です。コンピ テンシを企業の行動基準として活用することによって,組織 全体の質の向上が図れます
コンピテンシモデル 人材の評価や育成の基準とするために,恒常的に成果に結 び付けることができる個人の行動や思考特性を定義したもの です
ハロー効果 人事考課において,評価項目の一部が飛び抜けて高いと,他 の項目も根拠なく高評価になることです
中央化傾向 人事考課において,評価対象者の状況を十分に把握してい ないので,評価が標準に集中してしまうことです
寛大化傾向 人事考課において,考課者の自信欠如や個人的感情から,評 価が甘くなってしまうことです
論理誤差 人事考課において,事実を確認せずに,論理的に関係がある 項目に対して同等の評価をすることです
X理論 「人間は,強制されたり命令されたりしなければ仕事をし ない」と考える理論です。命令や指示を与え,目標が達成でき なければ処罰することで,従業員を動かします
Y理論 「人間は,条件次第で自ら進んで責任を取る」と考える理論 です。魅力ある目標と責任を与えることで,従業員を動かし ます
SL(Situational Leadership)理論 部下の成熟度に応じて,リーダシップのスタイルを変える 理論です。縦軸に仕事志向の強さ,横軸に人間志向の強さを とり,リーダシップのスタイル(参加的・委任的・説得的・教 示的)を分類します
リーダシップのコンティンジェンシー理論 あらゆる状況に適応できるような普遍的なリーダシップの スタイルは存在しないという理論です。リーダシップ条件適 応理論とも呼ばれています
アクションラーニング 直面する経営課題に対して参加者が自ら施策を立案し,問 題解決に向けた取組みを実践していく学習方法
マズローの欲求段階説 人間の欲求は階層構成となっていて,低階層の欲求が満たされ ると,高次の階層の欲求を満たしたくなるという考え方です
ケーススタディ 実際に起こった事例を基にして,問題解決や意思決定につ いて議論する学習方法です
ロールプレイング 特定の状況設定の下で,様々な立場や役割を演じて,問題点 や解決方法を考える学習方法です
BCM(Business Continuity Management; 事業継続マネジメント) 大災害など重大なリスクが顕現化した場合に,事業継続を 確保するためのマネジメントプロセスです
BCM — レジリエンス 企業や組織の事業が停止してしまうような事態に直面した ときに,影響範囲を小にして,通常と同じ品質・レベルで製 品やサービスを提供し続けられる能力です
JIS Q 22301(社会セキュリティ-事業継続マネジメン トシステム-要求事項) 効果的な事業継続マネジメントシステムを策定・運用する ための要求事項を定めた規格です
マトリックス組織 職能制組織と事業部制組織の両側面をもつ組織構造です。 それぞれの組織構造のメリットがありますが,指揮命令系統 が複雑になり,責任が不明確になったり,管理が複雑になっ たりするデメリットがあります
職能制組織 営業,製造,販売,経理,人事など,企業活動を専門的に担 う職能ごとに編成した組織構造です。組織の構成員の能力を 大限に発揮できるというメリットがあります
事業部制組織 業務遂行に必要な職能を,製品別,顧客別,地域別などにも ち,組織ごとに業績責任を負う組織構造です。専門家された 組織であり,環境の変化に強いというメリットがあります
線形計画法 使用できる資源の制約条件が 1 次式で表される場合に,資 源をどのように配分すると利益などの効果を大にできるか を導く方法です
ゲームの理論 自身の戦略と相手の戦略がそれぞれ複数あり,相手が採用 する戦略によって自身の利得が変化する場合,自身の戦略を 選択するための根拠として用いられる理論です
生産者危険 本来合格になるべきロットが,検査で不合格となる確率です
消費者危険 本来不合格になるべきロットが,検査で合格となる確率です
パレート図 分析対象データを多い順に並べた棒グラフを作ります。更 に,多い方からの累計を折れ線グラフにして,棒グラフに重 ねて描いた図です
ABC分析 分析対象データを基にパレート図を描きます。計測値の合 計に対する累積構成比を計算し,たとえば,累積構成比の上 位から 70%程度までのデータ(A 群),70~90%程度のデー タ(B 群),残りのデータ(C 群)に分割して,優先順位を付 ける分析手法です
c管理図 面積や長さなどサンプルの大きさが一定のとき,サンプル に含まれる不適合の数によって工程や品質を管理する場合に 用いる管理図です
u管理図 面積や長さなどサンプルの大きさが一定でないとき,サン プルの単位面積や単位長さ当たりの不適合の数によって工程 や品質を管理する場合に用いる管理図です
x管理図 計量値の管理図です。折れ線グラフに,上方管理限界線,下 方管理限界線,中心線を記入して作成します
デルファイ法 将来の技術予測のような問題について,アンケートをとり ます。アンケート結果を提示して,更にアンケートをとる作 業を繰り返します。主観的な意見を,客観性のある意見に収 束させる方法です
クラスタ分析法 様々な性質をもつ分析対象について,類似するものを集団 にして,集団の特徴を分析する手法です
ワークデザイン法 目的を初に定義して,目的を実現することができる新た なシステムを策定していくという演緯的な問題解決技法です
連結決算 親会社,子会社,関連会社などを含めた企業グループを,単 一の組織とみなして行う決算です。連結対象となる会社は, 議決権の過半数を実質的に所有している会社,議決権の所有割合 が50%以下であっても,役員を派遣しているなど,意思決定機関 を支配していることの事実が認められる会社です
連結売上高 連結決算の対象となる企業グループ全体の売上高です
連結貸借対照表 資金と資産の関係を連結対象の企業集団全体で表す貸借対 照表です
相殺消去 連結会社相互間の債権債務を連結決算書の作成において除 外することです
支配力基準 議決権の過半数を所有していない企業であっても,役員の 派遣や資金の援助などを通じて,実質的に支配している企業 であれば,連結対象と判断する基準です
IFRS(International Financial Reporting Standards) 国際会計基準審議会が設定した,国際的に統一された会計 基準です
ABC(活動基準原価計算) 製品の製造やサービスの提供などに要する間接費を活動単 位に分割して原価計算に用います。原価の正確な把握に有効 な方法です
ROA(Return On Assets;総資産利益率) 資産に対する利益の割合(利益/総資産)です
ROE(Return On Equity;自己資本利益率) 自己資本に対する利益の割合(利益/自己資本)です
ROI(Return On Investment;投資利益率) 投下した資本に対する利益の割合(利益/投資額)です。ROI が大きいほど収益性が良い投資になります
EVA(Economic Value Added) 税引き後営業利益から資本費用を差し引いた余剰利益で す。企業が創出した経済的価値を表します
法務
パブリックドメインソフトウェア 著作権を放棄したソフトウェアです。日本では著作権を放 棄できないため,放棄の宣言をします
著作権法 知的財産権のうちの「知的創造物についての権利」である著 作権,著作者人格権などを保護する法律です
産業財産権 知的財産権のうちの特許権,実用新案権,意匠権,及び商標 権の総称です
不正競争防止法 事業者間の公正な競争を確保するために,不正競争の防止 や不正競争に係る損害賠償に関する措置などを定めた法律で す
営業秘密 技術上,経営上のノウハウです。「営業秘密」とするために は,秘密管理性,有用性,非公知性の三つの条件を満たすこと が必要です
サイバーセキュリティ基本法 サイバーセキュリティに関する施策について,基本理念を 定め,国や地方公共団体の責務を明確にした法律です
不正アクセス禁止法 ネットワークを通じて行われる不正アクセス行為や不正ア クセスを助長する行為を禁止する法律です
電子計算機使用詐欺 不正な電磁的記録を用い,財産上不法の利益を得る行為で す
個人情報保護法 生存する個人について,氏名,生年月日など,特定の個人を 識別できる個人情報を保護する法律です
労働者派遣法 労働者派遣事業の適切な運営と派遣労働者の保護を目的と する法律です
労働者派遣法 — 派遣先責任者 派遣労働者に対して,労働者派遣の内容,派遣元からの通 知,関連法規の規定などを周知します
下請法 下請取引の公正化・下請事業者の利益保護のために定めら れた法律です
準委任 委任は,法律行為を相手方に委託し,相手方がこれを承諾す ると効力を生じます。法律行為でない事務の委託を準委任と いいます
準委任契約 完成責任はない,指揮命令は役務を提供する側で行う,瑕疵 担保責任はない,労働条件は役務を提供する側で決定できる などの特徴をもつ契約です
シュリンクラップ契約 ソフトウェアの購入者がパッケージの封を破ることで,使 用許諾契約に同意したとする契約です
電子帳簿保存法 国税関係帳簿書類を電磁的記録として保存することを認め る法律です
製造物責任法(PL法) 製造物によって,他人の生命,身体,財産が侵害されたとき の,製造業者の損害賠償責任を定めた法律です。ソフトウェ アは製造物ではありませんが,組込み製品のソフトウェアな ど,ハードウェアと一体であると考えられる場合は製造物責 任法の対象になります
セキュリティ
クロスサイトスクリプティング(XSS) 不正なスクリプトをユーザのWebブラウザで実行させ, クッキーを詐取したり,Webサイトに不正アクセスしたり する攻撃です
格納型XSS 不正なスクリプトをWebサイトのコンテンツに含ませて おくクロスサイトスクリプティングです
反射型XSS 不正なスクリプトをURLに埋め込んでおくクロスサイト スクリプティングです
クロスサイトリクエストフォージェリ 別のWebサイトに強制的にアクセスさせることによっ て,意図しない買い物をさせたり,個人情報を公開させたり する攻撃です
リスク分析 情報資産に対する脅威,脅威の発生確率,リスクが顕在化し た場合の影響度などを明確にします
リスク対策 リスク分析によって明確になったリスクの対策を検討しま す。リスク対策はリスク回避,リスク移転,リスク低減,リス ク保有の四つに分類できます
リスク回避 脅威の発生要因を根本的に排除します。脅威が発生しない ようにすることでリスクをゼロにできます
情報セキュリティポリシ 基本方針,対策基準,実施手順から構成されます
ISO/IEC 27000シリーズ 情報セキュリティ管理に関する規格です。ISO/IEC 27001 は情報セキュリティマネジメントシステムの認証を受けるた めの要求事項,ISO/IEC 27002 は情報セキュリティマネジメ ント実践のための規範です
UTM(統合脅威管理) ファイアウォール,ウイルス対策,IPS,Web コンテンツフ ィルタリングなど複数の機能をもったセキュリティ機器を導 入し,包括的にセキュリティ対策を実施することです
WPA2 無線 LAN の暗号化に使用される規格です。WPA2 は WPA の後継規格で,暗号化アルゴリズムの AES の実装が必須とな っています